『好機興麗』に思う = 新型コロナウイルスが『人の移動』を止めた

2020.6.20.

 

新型コロナウイルスが『人の移動』を止めた。

これに関連して、新聞に『移民政策の要素とバランス』という記事があり、私は、学移連、ラテ研の活動を通して、”人の移動”と言うことに関心を持っているので、ラテンアメリカ地域と言う、広く数々の国が存在する地域を意識して、この記事を検証してみたかった。

まず、移民政策の要素として、『市場』、『人種』、『治安』、『文化』を上げている。

そして、「市場」では、1970年代以降では、貿易、人の移動、投資と資本の移動により、国際リベラル秩序が発展し、『自由貿易』と『移民労働力』によって支えられてきた。

これは移動する人自身が国際社会を動かし、長期的な視野が必要である。

次に、『人種』という要素では、移民受け入れに当たっての主要国側の人権を認める姿勢が求められるのである。この秩序を脅かしたのが、”9.11、テロ“が始まりで、『テロとポピュリズム』、『新型コロナと難民感染』等へと展開し、国際機関の活動も見られるが、多くは国家間の交渉と突き放されているように見られる。

さらに、『治安』と言う観点から見ると、政府や政治は、この”治安”を口実にして、移民制限をしてポピュリズムが強まると、社会を閉ざす可能性へと進行してしまう。

 

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これは、まさしく現在進行形で、世界で、『新秩序』が構築できるかにかかっている。

最後に、『文化』であるが、今回の新型コロナ感染拡大は、欧米の高等教育へも影響しており、特に、米国では中国からの留学生受け入れが、大学運営の一翼を担っている面があり、大統領選挙へも影響を及ぼしかねない。この様な分析が行われてきたが、この記事では『国際間の移動は復活するだろう』、しかしながら、移動の自由と密接に結びついている『移民の可能性』は大きな打撃をこうむるだろう。

生まれた国を離れて、暮らす人に人口は世界人口の3.5%と言われる。

今般の新型コロナ問題への影響、対応として様々な懸念が生ずる可能性を憂慮する。

それは、難民へのコロナ感染は、社会の統制を失い、地域の不安定化につながる。同様に、季節労働者の集団生活への感染は、移民労働者の環境問題へ発展しかねない。

ラテンアメリカ地域へはこのことが影響する。これらを考察すると。『自国のみを重視する傾向』を改め、強力なリーダー育成の基、もう一度『国際協調』の精神に戻ることが求められる。日本もよきリーダーの出現が待たれる。

(エンリケ設楽)

資料:朝日新聞,2020,6.10.朝刊、
国際政治経済学者:James Hollifield.

 

 

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