機転を利かせ、早いアクション、そして、アミーゴを大切にする = 在職中の思い出(2)

ある日、全く取引のない会社から木材に絵を描いて、その表面を保護する目的でエポキシ樹脂系の透明な塗料を最小量で欲しいとの電話が有りました。

定評のあるエポキシ樹脂系の塗料を販売してそのままになりました。

販売金額は千円だったか2千円だったか僅かな取引でした。それから一月ほどたった日にそのお客様から苦情の電話が有りました。

苦情の内容は表面が保護されない、傷が生じて描いた絵がだめになったとのことでした。支払った金額を返してほしいとのお怒りです。

過去の取引もなく、又金額も僅かなので応じてしまえばそれまでのことで事でしたが、自信をもって勧めた塗料です。お客さまの使用誤りも考えられるケースなので根掘り葉掘り使用状況を確認した結果、思いもしないことが原因でした。

それは、ベニヤ板に絵を描き、その絵の上でローラースケートを履いた人が、長時間走ったり、ジャンプしたりすると云う舞台にしようする塗料を探しているとの驚く内容です。す。とてもかなり性能の良い塗料をもってしても無理な話です。

塗料は何回も重ねて塗装しても1ミリの半分にもなりません。そのような目的ならば塗料ではなく塗料の原料のエポキシ樹脂そのもので対応したら如何でしょうかと提案しました。そのお客様からそのような業者を紹介して欲しいと依頼されました。

樹脂メーカーの代理店に勤めている我がラテ研の同級生がいることを思い出し、さっそく電話。彼はいつも出張ばかりで中々連絡が取れないのですが運が向いているのか、その時は在席しておりお客様の要望を伝えました。

その結果、樹脂メーカーの施工技術者とお客様、お客様に塗装を依頼した依頼主、私の4者で打ち合わせ。

運が良いのは、1週間ほど前の深夜放送でイギリスで似たような舞台の紹介を見ていたことです。それを話すと話はトントン拍子に進んで結果的には数千万円の取引になりました。

取引が決まってから社の上層部(副社長)からかなりきつく叱責を受けました。

過去に取引が無い全くない会社の与信をも調べないで勝手な取引をした。それも極めて多額な金額を。不渡りになったらどうするのか。散々です。

後日、お客様に塗装を依頼した依頼主から、今回のイベントが成功したので感謝の意を表したいとの話がありましたが、前記のように会社からは非難され同僚からも白い目で見られ意気消沈しており、感謝状と記念品は当社ではなくエポキシ樹脂の施工をしていただいた施工会社に出していただくよう話しました。

又、私の依頼に快く応じていただいた我がラテ研の同級生には彼の勤務先の会社から多額の取引を成功裏に終わらせたとの理由で表彰されたと後日連絡が有り祝杯をあげました。

 

島田耀暢

 

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