機転を利かせ、早いアクション、そして、アミーゴを大切にする = 在職中の思い出(1)

 

当時の就職は簡単ではありませんでした。

運よく大学の助教授の紹介で社員50名ほどの塗料の商社(代理店)に就職しました。

塗料も化学製品だから化学を専攻した者が少しは役に立つだろうとの事で採用になったようです。8年先輩に工業化学卒の人が一人いるだけでした。化学的な仕事をさせて貰えるかと思ってましたが、実際は塗料を使っている企業と塗料メーカーの間に入って“必要な塗料を必要な時期に届ける”仕事です。

入社して4年ほど先輩社員の背中を見て、見よう見まねでそれなりに仕事をこなしていたある日の夕方(4時頃?)、取引高が競争相手の代理店に比べると圧倒的に低い(10分のⅠ位)家電メーカーに、ご機嫌取りの目的で訪問しました。

訪問すると現場の雰囲気が悪く苛立っているような雰囲気で、すぐに退散するつもりでしたが、私の訪問時間や態度が悪いのか思い、恐る恐る伺ったところ、明日朝から塗装する塗料の色調が希望と合っていないことが今判明した、納入業者(当社と競争関係の)に直ちに交換するよう依頼したが、今からでは時間がないとの理由で、出来ないと回答、このままでは明日は仕事ならず職場の人間を遊ばせることになり、塗装後の後工程も影響して工場そのものが回転せずとのこと。

頭を抱えていることが判りました。

当社に無関係な話なので、このまま帰社すればそれで終わりでしたが、あまりの困り様に、希望の色調にすれば問題は解決するとの考えから、当社の最大取引先の某大メーカーに相談しましたが、他社製品を手直しして問題が生じたら責任の取りようがない、時間的に残業しなければ出来ないと、正論を言われて断られました。

頭の片隅に、そのころ当社に盛んにアプローチしていた中堅の塗料メーカーを思い出し、その場からその中堅メーカーの工場に直接電話して訳を話し協力出来ないかと相談しました。当然、某大メーカーと同じように断られましたが、私の訴えが功を得たのか同意していただきました。

私の出来ることは問題の塗料をメーカーの工場へ運び色調を直した塗料を再び家電メーカーに届ける、ただそれだけでした。(深夜遅かったように思います。)

色調の手直しは大成功で、その家電メーカーには大変喜んで頂き、取引は大幅に増え、その後はその家電メーカーで使用する塗料は、大部分が助けていただいた中堅メーカーの塗料に置き換わり、生産拠点が海外になるまで続きました。

しかしながら、この事が後々大きな問題になりました。

1・私の上司に全く相談も報告もしなかったこと。

2・当時、ほとんど取引が無かった中堅塗料メーカーの技術を勝手に信用したこと。

3・常識はずれで勝手な行動をする社員だと見られたこと。等々

 

島田耀暢

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